TF2013

基本性能の向上

 車両コンセプトを「基本性能の向上」と置き、「制動」、「旋回」、「加速」という車の3大性能を上げることで車両の速さを追求し、車両性能の底上げを目指しました。車両はホイールベース、トレッド共にコンパクトにし、荷重移動量を増やしてタイヤの性能をより引き出せるようにしました。またカーボンモノコックを採用することで、車両の軽量化と高剛性化を図りました。エンジンは直列4気筒エンジンを採用することで馬力、トルク共に向上させました。

 エンジン部門では、タペット、ピストンのスカート、オイルシール、オイルパンの一部にドライルーブ加工を施し、フリクションを低減すること で、馬力の向上を図りました。吸排気では、7500rpm~9500rpmでのトルクを増やし、加速性能を向上させました。そのためTF2010と比べ、インテークとエキゾーストのマニホールド管長を長くし、サージタンクの容量を大きくしました。電装では、MoTeC社製m400を使うことで燃料噴射量の詳細な調節を行えるようにしました。

 シャシー部門では旋回時を考慮したサスペンションジオメトリーへの最適化、アームの開き角やパイプの内外径を見直しすことによるサスペンションアームの高剛性化、ダンパー、キャリパー、ステアリング機構等の搭載位置変更による車両の低重心化に重点において開発を行いました。

 

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